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ススキノに40台設置へ 警察庁、犯罪抑止の効果を!
2011年08月26日

警察庁は今年度、歓楽街の犯罪抑止と防犯カメラの効果検証を目的に、日本を代表する南北の歓楽街、札幌市のススキノと福岡市の中洲に防犯カメラをそれぞれ約40台設置する。警察庁設置の防犯カメラは川崎市のJR川崎駅前に続いて2、3カ所目。これまで両地区では民間防犯団体が防犯カメラを設置していたが、警察も運用に乗り出すことになる。

 警察庁は、犯罪発生件数が比較的多い歓楽街としてススキノと、中洲とその周辺を選んだ。カメラ設置によって犯罪抑止効果を検証し、今後の設置・運用の参考にするという。

 設置予定の防犯カメラは録画型。設置場所によっては周辺の住宅のベランダなどが撮影範囲に入る可能性もあり、カメラには一部にモザイクをかけて録画できるマスキング機能をつけ、プライバシーに触れる映像が記録されないようにする。

 運用はススキノは北海道警、中洲は福岡県警に委託する。映像をチェックするのも両警察で、映像を保管する「管理責任者」を置き、保管場所の立ち入りは登録された警察官だけに制限する予定。同庁生活安全企画課は「運用方法や設置場所などの詳細は確定していないが、厳格な運用でプライバシー問題に対応したい」としている。

 街頭の防犯カメラは民間団体が設置しているケースが多く、警察が設置しているのは東京、大阪、神奈川、広島など12都府県。

駐車場防犯にカメラ補助
2011年08月08日

●愛知県安城市、マンションなど対象
 

 自動車を狙った犯罪を防ぐため、愛知県安城市はマンションなどの駐車場に設置する防犯カメラの購入費の一部補助を1日から始めた。市によると、駐車場に限定した防犯カメラの設置補助制度は県内で初めてという。
 市などによると、2010年に同市で発生した犯罪3071件のうち、自動車本体のほか、車内の現金やカーナビゲーションなどが盗まれる事件は4分の1に当たる790件を占めた。
 市は、安城署などと相談し、自動車関連の窃盗対策として、駐車場への防犯カメラ設置を推進するため、補助制度を新設した。
 対象は、車が5台以上駐車できる分譲や賃貸マンションの駐車場のほか、月決めや時間貸しの駐車場も含まれる。補助額は、設置費用の2分の1で、防犯カメラ1台につき5万円(4台まで)と、録画装置1台12万5千円を上限にしている。
 防犯カメラは住民らのプライバシーに配慮し、1週間で映像を消す。また、映像には道路や公園など公共空間を一定の割合で映し、他の犯罪の防止にも役立てるねらいがある。市は補助を受けた駐車場には「防犯カメラ作動中」と書かれた表示板を設置する。
 

県内学校7割が防犯機器 池田小事件から10年
2011年07月26日

児童8人が亡くなった大阪教育大付属池田小事件から8日で10年になるが、兵庫県内の公立学校・幼稚園の7割以上がカメラなどの防犯監視システムを設置していることが、県教育委員会の調査で分かった。同事件で、子どもの安全への関心が高まり、システムの導入に乗り出す学校が急増。だが機器による防犯対策には限界があり、地域ぐるみの見守りに乗り出した校区も増えている。

 県教委によると、カメラやインターホンなど何らかの防犯監視システムを導入している小中学校・高校・幼稚園などは、2010年3月時点で全1810校中1343校(74%)。同事件後年々増え、文部科学省が調べた04年の660校と比べても約2倍になった。

 最も多いのは、門や出入り口のインターホンで、982校(54%)が設置していた。防犯カメラは534校(30%)。暗証番号などが必要な認証装置(4%)や、人の出入りを音などで知らせるセンサー(33%)を導入した学校もあった。

 一方で、学校現場では「機器の整備だけでは、不審者侵入の抑止力にはならない」との悩みも。県内のある小学校は「防犯カメラがあっても、誰かが常時モニターを見張っておくことなどできない。行事で多くの人が自由に出入りする日もある」と打ち明ける。

 そのため、地域住民やPTAが子どもの安全を守る地域も少なくない。神戸市北区の市立ひよどり台小学校区では、地域のお年寄りたちが2004年に「見守る会」を結成。正門が見える同校の玄関で、メンバー2人が朝から夕方まで見張る。

 同校の庄田良之教頭は「人の目があることが一番の犯罪抑止。住民と子どもが顔見知りの関係になれば、校外での防犯にもつながる」と話す。

 全体の26%の学校に監視システムが設けられていない背景には、行政の財政難などもあるが、県教委は「子どもたちの安全を最大限に守るため、引き続き機器の整備を進めたい」としている。

 【大阪教育大付属池田小事件】 2001年6月8日、大阪府池田市の同小に、宅間守元死刑囚=執行=が包丁を持って侵入。宝塚市などの児童8人を殺害、同市や川西市の児童・教師ら15人に重軽傷を負わせた。

窃盗:オフィスビルで 容疑で防犯カメラの男逮捕--五条署 /京都
2011年04月25日

オフィスビルに侵入し、現金を盗んだとして府警捜査3課や五条署などは22日、京都市左京区北白川追分町、自営業、和栗恵一容疑者(46)を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。防犯カメラに映った画像を元に、五条署捜査員が市内で和栗容疑者を発見した。

 逮捕容疑は1日午後10時ごろ、同市山科区のビル3階にある医院に侵入し、現金約20万円を盗んだとされる。調べに対し、和栗容疑者は容疑を否認しているという。

 府警はビルの防犯カメラの画像を解析。画像に映った和栗容疑者の顔などを五条署の捜査員が覚え、市内で「見当たり」捜査をしたところ、祇園の路上で和栗容疑者を発見。尾行して住所などを確認した上で、逮捕した。

 府警によると、昨年6月ごろから、週末の夜間にビルのドアが工具などで壊されてキャッシュカードなどが盗まれ、コンビニエンスストアのATMなどで現金が引き出される被害が十数件発生し、捜査を続けていた。

ひったくり容疑で30代男逮捕=40件関与か、負傷者も-警視庁
2011年01月06日

東京都墨田区で女性からバッグをひったくったとして、警視庁捜査3課などが窃盗容疑で、江戸川区に住む30代の無職男を逮捕していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、江戸川区や江東区など荒川周辺で昨年9月以降、原付きバイクを使ったひったくり被害が約40~50件(被害総額400万円相当)発生しており、同課などは男が関与した疑いがあるとみて調べている。
 現場周辺の防犯カメラにバイクのナンバーが写っており、男が浮上。転倒し、負傷した人も複数いたという。

取手のバス内切りつけ:取手駅前、防犯カメラを増設 市が1月中に2台 /茨城
2010年12月24日

JR取手駅西口で、路線バスの乗客が無差別に切りつけられるなどして14人が負傷した事件を重くみた取手市は22日、同駅東口駅前に新たに2台の防犯カメラを設置することを決めた。1月中に工事を完了する。

 駅西口周辺には現在、事件現場近くの東西地下連絡通路に2台、西口ロータリー前に1台の防犯カメラがある。市は今後、県や県警などと協議し、既存の取手署東口交番の有効活用などを含め「防犯ステーション」の設置を考慮したいとしている。

 一方、生徒12人が負傷し、授業を休止していた同市西の江戸川学園取手中・高校(木内英仁校長)は同日から、授業を再開した。同駅西口のバスターミナル付近には、取手署員や防犯連絡員が警戒に当たった。負傷した生徒12人もバスで登校したという。

 通学のバスに乗る男子高校生は「もうあまり気にしないようにしている」と話したが、別の男子高校生は「まだちょっと怖い」と不安な表情を見せており、心の傷の深さは人によってさまざまだ。同学園は「学校が一丸となって、生徒たちを守っていきます」と語った。

商店街に防犯カメラ!
2010年10月12日

福岡市早良区の西新、藤崎、高取の3地区の商店街が16台の防犯カメラを設置し、3日から運用を始めた。3地区の商店街周辺は早良署管内で発生した街頭犯罪のうち約1割が集中しており、犯罪の抑止効果を狙う。

 同署によると、昨年、管内で起きたひったくりや自転車盗などの街頭犯罪約4300件のうち、約400件が3地区の商店街周辺で発生。西新中央商店街の裏通りの路地は、少年による恐喝事件が頻繁に起きることから地元で「恐喝通り」と呼ばれているという。

 これを受け、同署が6月から商店街側に呼び掛け、7商店街と1町内会が約1キロにわたって電柱などにカメラを設置した。費用は1台当たり月3千円程度で各商店街が負担する。西新商店街連合会の鳥巣勲会長(59)は「犯罪を抑止して、子どもからお年寄りまで買い物を楽しめる商店街にしたい」と話している。

防犯カメラのコンビニ強盗犯見て母親「息子だ」
2010年08月11日

大阪府警泉佐野署は5日、コンビニ店員にケガを負わせたとして強盗致傷容疑で府内在住のアルバイトの少年(19)を逮捕した。防犯カメラに写った少年の姿がテレビニュースで流れ、母親が「息子だ」と気付き、出頭させた。

 逮捕容疑は4日午前10時15分ごろ、泉佐野市葵町のコンビニエンスストアでたばこ1箱を盗もうとして女性店長(35)に呼び止められ、逃げる際に女性店員(37)を突き飛ばし、打撲などの軽いケガを負わせた疑い。泉佐野署によると、4日夜、たばこをポケットに入れ店長に注意された後、店員を突き飛ばす様子がニュースで放映された。覆面はしていなかった。母親が少年を説得し、5日未明、同署に付き添って出頭させた。

大相撲名古屋場所:入場口に監視カメラ-暴力団対策
2010年07月01日

日本相撲協会は30日、名古屋場所の会場となる愛知県体育館の入場口に監視カメラを設置することを明らかにした。文部科学省などから反社会的勢力との関係断絶を求められたことを受け、暴力団関係者の入場を防止するためだ。

 名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇・金剛)らによると、協会は2台の監視カメラを民間の警備会社に発注し、11日の初日に間に合わせる。また、愛知県警は1日10人、15日間で延べ150人を常駐させ、会場周辺でも暴力団関係者の出入りを監視する。昨年の名古屋場所で暴力団幹部が土俵最前列の「維持員席」で観戦した問題を受け、協会が警備強化を検討していた。

 09年の名古屋場所での山口組系弘道会幹部ら約50人にのぼる観戦問題では、入場整理券を手配していた木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)が協会から2階級降格処分を受け、部屋が閉鎖された。

 入手を手伝った清見潟親方(元幕内・大竜川)もけん責処分を受けた。

 名古屋場所担当の錦島親方(元前頭・蔵玉錦(ざおうにしき))は「名古屋で始まったことなので名古屋でどうにかしないと」と説明した。

錦糸町駅北口周辺に40台 /東京
2010年06月02日

墨田区のJR錦糸町駅北口周辺に防犯カメラ40台が設置され、運用が1日始まった。同駅は12年春に開業予定の東京スカイツリー(同区)への玄関口となり、多くの人が訪れることが予想されるため、地元企業や商店、町会や行政関係者らでつくる「錦糸町地区安全安心推進協議会」が治安対策として取り付けた。

 防犯カメラは駅前だけでなく、区立錦糸公園や住宅地にも設置。費用は官民で分担して負担。住民主体の運営委員会が管理、運営をする。昨年7月に結成された協議会は、防犯パトロールや街路灯の点検なども行っている。

防犯カメラで犯罪4割減
2010年04月22日

子どもを狙った犯罪を防ごうと、3月に警察庁のモデル事業で、姫路市飾磨区の飾磨橋東地区の通学路に防犯カメラが設置され、同月の犯罪発生件数が、昨年の46件から今年は4割減の29件となったことがわかった。カメラの運用は始まったばかりだが、連日、登下校の見守り活動を続ける地元住民からは「カメラの設置で、犯罪の抑止力が強まった証拠」と評価する声が上がっている。

 昨年度、全国14都府県の15地域で始まった事業で、同地区は大型の商業施設や学校があり、地元の団結力が強いことから県内で唯一選ばれた。昨年1年間で、自転車盗やひったくりなど493件の街頭犯罪が発生。女児を狙った強制わいせつ事件もあり、3月2日、交差点や公園、路地などの電柱に「カメラ作動中」と記した看板と一緒に25台が設置された。

 カメラは24時間録画可能で、地元の飾磨橋東地区連合自治会が管理。映像は1週間保存され、犯罪発生時に限り、自治会が捜査機関に画像を提供する。

 防犯カメラを巡ってはプライバシー保護が課題となっているが、連合自治会は、加盟する10の自治会や子ども会、PTAと協議し、〈1〉撮影範囲を通学路などに限定する〈2〉希望する住宅の窓などは黒く塗りつぶした状態で録画する〈3〉映像を見るのは自治会員が複数人で見る――など12項目の運用規約をつくった。

 小学2年の長男がいる同市飾磨区の主婦(43)は「子どもが見守られていると思えて安心できる」と話しており、連合自治会の松岡泰造会長(72)は「上々の滑り出し。犯罪を起こしにくい街の雰囲気が数字に表れたのでは。しかし、カメラだけに頼らず、人の目で見守りを継続することが大事」と話している。

埼京線の全編成に痴漢防止目的の車内防犯カメラを設置へ
2010年04月07日

JR東日本と東京臨海高速鉄道は、埼京線(大宮―大崎)を走る全40編成に痴漢防止目的の車内防犯カメラを設置すると発表したそうだ。今年末までに設置を終え、常時撮影するという。カメラは最も混雑し、被害が多かった1号車(大宮側)の天井に4台設置して撮影、捜査機関から要請があった場合だけ提供するそうだ。

埼京線は首都圏で痴漢被害が最も多いとされ、昨年12月から2編成で、客室内に防犯カメラを全国で初めて試験導入して効果を検証していた。警視庁によると、埼京線では今年に入り痴漢被害が大きく改善し、このうち1~2月の強制わいせつ事件は3分の1に減ったという。

患者骨折:カメラ設置後被害なし 看護師、体制強化察知か
2010年04月02日

佐用共立病院(兵庫県佐用町)で患者6人の肋骨(ろっこつ)が折られた事件で、傷害容疑で逮捕された元看護師の羽室沙百理(さおり)容疑者(26)は、ダミーだった病院の防犯カメラに本物が増設されて以降、患者に危害を加えていないことが病院などへの取材で分かった。病院は「看護師らはカメラがダミーだとは知らなかった」としているが、県警佐用署は、羽室容疑者が病院の防犯体制強化を知って暴行を控えたとみている。

 病院などによると、ダミーカメラは連続骨折が起きる以前から病棟の廊下などに設置されていた。病院は08年12月に1人目の患者の骨折を確認。以降も相次ぎ、09年1月19日には2人の骨折を確認したことから、同28日から順次、廊下や重症患者の病室に計12台の本物のカメラを設置した。また、佐用署も病院からの相談を受け、同27日に捜査を本格化。19日以降は新たな骨折者はなかった。

 羽室容疑者は調べに対し、「患者が感謝の気持ちを示してくれない」などと供述しているという。

渋谷・道玄坂に防犯カメラ、街頭犯罪増加で
2010年03月31日

警視庁は29日、車上狙いやひったくりなどの街頭犯罪の発生が目立っている渋谷区の道玄坂地区に10台の防犯カメラを設置した。
 

   同庁によると、カメラは若者に人気の「渋谷109」の入り口付近のほか、「文化村通り」など人通りが多い10か所に設置。「防犯カメラ作動中」との看板が掲げられ、映像は1週間保存され、事件、事故などの発生時、捜査に活用される。

 昨年1年間に道玄坂地区で認知された刑法犯の件数は692件で、このうち155件が車上狙いや傷害、ひったくりなどの街頭犯罪。区内では2004年宇田川町地区で計10台が設置され、設置前の03年に1722件だった刑法犯の件数が、昨年は817件と減少した。

防犯カメラ 保護者運用
2010年03月04日

■水死事故受け 基町地区25台
 

 広島市中区の基町地区で2日、警察庁の事業で新たに設置された防犯カメラ25台の運用が始まった。2008年8月、市立基町小1年の浅松桜さん(当時6)が近くの本川でおぼれて死亡した事故があり、保護者は子どもの安全を見守る役割に期待する。一方で生活圏の監視を心配する住民の声もあり、カメラを管理する保護者側は細かい規定を設け、慎重に運用する考えだ。(鬼原民幸)
 

 警察庁が全国15地区で進めるモデル事業の一つ。基町地区では、子どもの遊び場や通学路などが映るよう設置した。カメラやモニターは、基町小の保護者らでつくる民間グループが管理する。
 

 死亡した浅松さんは、川辺で遊んでいる際におぼれた。本川は潮の干満で流れが変わるため、流された方向がわからず捜索は難航。行方不明になってから遺体発見まで2日かかったことから、「カメラがあれば……」と悔やんだ学校関係者もいたという。
 

 基町小では事故後、保護者や教諭が毎日欠かさず水辺や通学路の見回りを続ける。ただ、学区全域の見回りには限界があり、川辺に下りた児童を見落とすこともあった。そんなとき、県警からモデル事業の話があり、住民らは参加を決意。浅松さんがおぼれた現場付近にも対岸から3台のカメラを向け、川辺に下りる子どもが映るようにした。
 

 暮らしの監視につながると心配する人に配慮し、カメラの運用規定には、公共空間の撮影にとどめることや、事件・事故のとき以外に映像を見ないことなどを明記。保護者グループが管理する鍵がなければ、基町小内にあるモニターも見ることができない仕組みになっている。
 

 基町小でこの日あった設置記念式典で、児童代表の檜垣(ひ・がき)由利奈さん(6年)は「(浅松)桜さんのような事故が起きないよう、カメラと力を合わせて安全な基町をつくりましょう」とあいさつ。保護者グループ代表の室田清さん(43)は「プライバシーに注意して運用する。カメラのある街づくりが、犯罪の抑止や子どもたちの安全意識向上につながれば」と話した。
 

防犯カメラの運用開始 姫路・飾磨橋東地区
2010年03月02日

政権交代の余波で予算執行が凍結され、稼働が見送られていた姫路市飾磨区飾磨橋東地区の防犯カメラが2日、約2カ月遅れで運用開始を迎える。防犯カメラは警察庁が初めて全国15地域の住宅街に設置。防犯活動が活発なこともあり、県内で初めて選ばれた同地区の住民らは、街頭犯罪抑止の“切り札”となることを期待している。(山岸洋介)

 

 防犯カメラは東京や大阪、福岡など14都府県の通学路や公園に設置される。機材や映像の管理を自治会や防犯ボランティアに委託し「住民参加型」の運用が注目されている。

 飾磨橋東地区には25台が取り付けられた。同地区連合自治会は、ひったくりやわいせつ事案など、地区内の犯罪発生データを参考に設置場所を検討してきた。

 防犯カメラは、街頭犯罪の抑止力として期待される一方、プライバシーの侵害を防ぐことが課題。このため同連合自治会は運用にあたり規定をまとめた。規定には、撮影範囲は最小限にする▽普段は映像を見ない‐などと定められ、警察の閲覧に対しても連合自治会長の許可が必要となる。

 保存映像は、一定期間を過ぎると自動的に消去される。カメラに映り込んだ住民が要望すれば、ぼかしやマスキング(塗りつぶし)の加工をするなど工夫するという。

 県警によると、同地区内で昨年起きた街頭犯罪は328件で、管内にあるほかの14連合自治会の平均129件を上回る。松岡泰造会長は「安心安全に役立つという住民の期待は大きい。プライバシーの尊重を最優先し、厳正に運用する」と話している。

住宅地で防犯カメラシステム運用開始 大阪・寝屋川市
2010年03月01日

子供を犯罪から守ろうと、警察が住宅地に設置し、維持・管理を地元住民が担う「子ども見まもり防犯カメラシステム」の運用が27日、大阪府寝屋川市で始まり、地元で運用開始式が行われた。警察庁が14都府県15地域の住宅地で行うモデル事業で、関西での運用開始は初めて。

 カメラが設置されたのは、寝屋川市立の田井小学校と北小学校の各通学路。計25台を電柱などに取り付け、登下校時の子供たちを見守る。録画映像の保存期間は7日間で、その後は自動的に消去される。

 カメラは、地元の学校関係者やPTAなどでつくる連絡協議会が管理。映像を見るにはパスワードが必要で、警察の捜査など緊急時以外は外部への提供を禁止するなど、プライバシーに配慮した運用規定を定めた。

阪急、85駅に防犯カメラを設置へ
2010年02月26日

阪急電鉄は25日、梅田(大阪市)や河原町京都市)など現在7駅に設置している防犯カメラを12月までにほぼ全駅に当たる85駅に拡大させると発表した。録画機能を備え、犯罪抑止が狙い。

 拡大後は現在の約50台から約280台に増える。同社の広報部は「録画データは犯罪捜査の際だけ使うなど、プライバシーには十分配慮して運用したい」としている。

通学路に防犯カメラ/香川県警、今春に
2010年02月25日

県警は4月から、児童の通学路などに防犯カメラや警報ボタンなどを設置し、子どもの安全確保に向けた対策を強化する。県の新年度予算案に5千万円が盛り込まれた。不審者から声をかけられる事案の認知が増えているためという。
 予算案などによると、設置するのは県内に設定したモデル地区で、夜間になると特に人通りが減る場所に、防犯カメラ、警報ボタン、防犯灯、警報灯を備えた設備を設置するという。警報ボタンを押すと大きな音がなって警報灯が光る仕組みで、異変に気付いた地域住民らが駆け付けるとともに、110番通報してもらうという。
 県警生活安全企画課によると、見知らぬ人物から声をかけられたという中学生以下からの届け出は昨年1年間で160件あり、前年より38件増え、記録が残る05年以降で最も多かったという。登下校途中の児童が「どこの学校?」「おっちゃんと一緒に遊ぼうや」などと声をかけられたり、カメラで撮影されたりした例があったという。
 同課の窪田安宏管理官は「地域と協力して児童の安全に努めたい。防犯意識の向上につながって欲しい」としている。

設置場所を事前に把握
2009年11月05日

「昔に比べて人間関係が希薄になったせいか、聞き込みの際に目撃証言などの情報提供が集まりにくくなった」。大阪府警の幹部は地域社会の崩壊で従来の手法に限界を感じている。

 代わりに重要性を増しているのが防犯カメラだ。

 大阪府は、ひったくりの発生件数が33年全国ワースト1。府警は抑止効果を狙って常習犯の摘発を強化し、今年1月~8月末に計183人を逮捕したが、ほぼすべてで街中の防犯カメラの画像をきっかけに容疑者を特定した。

 赤外線カメラや解像度の高いカメラが増えており、犯行で使用されたバイクなどの車種はもちろん、ナンバーまでが割り出せたケースもある。こうしたカメラの「威力」を最大限に生かそうと、民家や商店街などに取り付けられたカメラの場所や映し出す方向を事前に把握し、初動捜査に生かしている所もあるという。

 別の府警幹部は「今は街中なら、どこかに必ず防犯カメラが付いている。少ない人員で最大の効果を上げるという点からも、これまで人間が担っていた“周囲の目”という役割をカメラに肩代わりしてもらうのは現実的だ」と話した。

 ■カギを付けるように

 防犯カメラが捜査で主役を張るようになった背景には、機材の低価格化で民間への普及が急速に進んだことが挙げられる。

 大阪の防犯機器販売店によると、カメラ数台や工事代などを含めて100万円近くかかった設置コストが、今では20万~30万円程度に抑えられる。海外メーカーの参入などで、5年前は30万~40万円した長時間録画も可能な大容量のハードディスクドライブが、5万円程度に値下がりしたことが大きいという。

 また、赤外線機能付きカメラなどの高性能カメラも、安いものでは1万円台で販売されるようになっており、「車に傷を付けられた」「庭に猫の死骸(しがい)を入れられる」などの近隣トラブル対策として、自宅にカメラを設置するケースが増えている。

 同店は「まるでカギを付けるような感覚で、防犯カメラを付けたいと訪れる人が増えている」と話した。

 実際、大阪市では今年度から、マンションの管理組合や町内会が防犯カメラを導入する際、費用の半分を助成する制度をスタート。7月から11月末までの申請分については助成額を4分の3にまで拡充しており、8月末現在ですでに400件を超える申請があったという。

 市都市整備局の担当者は「プライバシーの問題もあり、どこまで応募が来るかと思っていたが…。カメラの抵抗感よりも安心を求める気持ちが強いという表れでは」と驚きを隠せない。

 ■一部で慎重論も

 こうした動きに対し、民主党のマニフェストでは防犯カメラについて「人権に配慮して運用ルールを定めるとともに、個人情報保護の観点から法規制を含めた検討を進める」と明記している。

 また、警察庁が来年から全国14都府県の15地域で小中学校の周辺に防犯カメラを試験的に設置、管理を民間団体に委託するモデル事業では、慎重さを求める声も一部で上がっている。

 モデル地区の1つに福岡市が指定されたことに対し、計画の撤回を求める声明を出した福岡県弁護士会の武藤糾明弁護士は「国民が監視される不快感より体感治安の向上を望んでいる面があるのは事実。だが、カメラの運用基準やプライバシーの保護を定めた法律を整備する必要がないかを議論せず、カメラだけが増殖する今の流れは危険だ」と話している。